―――人は自分のために自己主張をする。
人のため?国のため?愛する人のため?何のため? それは、最終的には自分に影響がある。 自分が良い方向に向かって、影響がある。 だからこそ、人は自己主張を曲げれないのだろう。 全ては自分のために・・・――― ー船の中ー リプレに向かうベス一向。 船乗り場でRealizeの一員であるリフィアと出会い、敵対していたマグナとちょこによって、ベスたちは船の乗り込んだ。 リプレには何があるのだろうか。 ベス:にしても、船だけは平和でいいな。 ミツルギ:そんなこと言ってられないかも ベス:え? しゃるあ:最近、船を襲うギルドがいるんですよ。 ベス:そんなのどうやってやるんだよ そのとき、目の前に複数の人が船の乗り込んできた。 ???:動くないでね。あまり痛い目にあわせるのは好きじゃないから そのうちの一人が話し出した ???:ソラ、どうするのこいつら ソラと呼ばれる男:まさか、まだ船の乗ってる人たちがいるなんてねぇ・・・。ミゥならどうする? ミゥと呼ばれる女:リクが落としちゃう? リクと呼ばれる男:あは、多分死んじゃうよ ベス:いや、あんたら何者なんだ。 少し沈黙が続いたあと、三人は話し出した ソラと呼ばれる:いや、ごめんなぁ。まさか船が動いてるとは思わなかったんだ。 ミツルギ:というか、あんたらだって船乗ってたんだろ? リク:あれ?あれれ?もしかして、僕たちのこと知らないのかな? ミゥ:まぁ、無理ないんじゃないの?この子たちの中で四次になってる子いないし...。 リク:あは、ごめんごめん。それじゃぁ、知らなくてもしょうがないね。 しゃるあ:ギルド『大空』。ギルドマスターのソラさん。副マスターのリクさんとミゥさんですね。 ミゥ:へぇ。あなた、中々知ってるのねぇ。私見直しちゃった。 ソラ:分かっているなら話は早いな。 少し時間をおき、ソラははっきりと言った ソラ:ここから、降りろ。 その発言に三人は驚きを隠せなかった。 なんせ無理なことを言い出す男が目の前にいるのだ。それも真顔で言う男が。 ベス:降りろって...落ちろの間違いじゃないのか? リク:えへ、そっちのほうが正しいね。 ミツルギ:無茶言うなよ・・・。 ミゥ:無茶じゃないよぉ。こっから飛び降りれば問題ないよぉ。 しゃるあ:あなたたちの狙いは何なのですか。 ソラ:この腐っている世界を直す。そのために俺たちが空を統一する。 ベス:空を統一・・・? ソラ:おろかな人間共は、地上を這いつくばってればいいものを。空をも汚しにきた。 しゃるあ:それは違います。人間は空を汚してません。 ソラ:なら、ルディブリアムの工場は何を指す。24時間休まず工場は動き続け、空を汚しているのだ。 ミツルギ:なら、何故オルビスの天空石を狙った・・・? ソラ:見せしめだ。まずはオルビスを地上に落とす。 しゃるあ:そんなことしたら、エルナスの人々はどうなるのですか?! リク:滅びちゃうんじゃない? しゃるあ:それがあなたたちの狙いですか?! ミゥ:それは違うわ。私たちは空を汚している人間共に罰を下すだけ。 ソラ:そうだ。オルビスが落ちれば、ルディの工場の活動を止めさせる。 ベス:無茶苦茶だっ!ルディの工場の活動が止まったら、時間の流れが止まってしまう! ソラ:人々はたくさんの生物を犠牲にし、人々の発展を望んだ。今度は人々が犠牲になる番なのだ。 ミツルギ:しかしだな・・・! ミゥ:話はそれまでよ。今、この船の機動を止めてきたわ。 ベス:・・・というと? リク:あは、船は下に落ちるよ ソラ:じゃぁ、空の旅を楽しんでくるがいい・・・。 ソラはリクとミゥにアイコンタクトを送ったあと、空高く飛んでいった。 三人の姿が見えなくなると同時に、船は下に落ちつつあった。 ミツルギ:おいおい!どうするんだよ!これ!! ベス:だめだっ!船のコントロールが効かないっ! しゃるあ:・・・このままでは全員死にます。 ミツルギ:まじかよ・・・。 三人が諦めたとき、しゃるあがベスとミツルギに石の欠片を渡した。 ベス:これは・・・? しゃるあ:それは、この船についていたテレポ石です。それを使えばあなたたちはリプレにいけます。 ミツルギ:まてよっ・・・お前は・・・? しゃるあ:3人に分けることは無理でした・・・。あなたたちでも・・・。 ミツルギ:待てよ・・・!しゃるあ・・・! しゃるあ:さよなら・・・元気で・・・。 ベス:あ・・・・。 ベスとミツルギは船の上からワープし、リプレへと向かった。 船の上に残されていたしゃるあはそのまま下に落下し、エルナスの雪の山に船と共に落ちていった・・・。 ーエルナス 平原ー リフィア戦によって、エルナスに無事落ちたマグナとちょこ。 マグナは落ちるとき、ちょこをかばい大きな傷をしょっていた。 ちょこ:・・・。 マグナ:・・・・。 ちょこ:・・・・・。 マグナ:・・・・・・。 ちょこ:・・・あの マグナ:・・・ん ちょこ:傷・・・大丈夫? マグナ:別に・・・平気だ。 ちょこ:そう・・・。 落ちたところから街へ向かっている二人。 もちろん道も分かることなく、迷子になっていることを知らない二人。 マグナ:ぁん? ちょこ:どうしたの? マグナ:ここ、さっき来たぜ。 ちょこ:え? マグナ:おいおい、迷子かよ俺たち。 ちょこ:嘘・・・。 二人は歩きの疲れと戦いの疲れで木にもたれかかるように座った。 もう歩くことも精一杯であり、とても危険な状態であった。 そのとき、何処からか足音が聞こえてきた。 ちょこ:・・・っ。誰か・・・くる。 マグナ:おいおい・・・まじかよ・・・。 次第に近くなってくる足音に、危険を感じた二人だった。 ???:あれ、ちょことマグナじゃねーか? 二人がかすんだ目でよく見ると、それは二人のかつての友であった。 ???:やっぱお前らそういう関係だったのかぁ。 マグナ:・・・。 ちょこ:・・・、アイガ、なんであなたここにいるの。 アイガと呼ばれる男は、気難しい顔をして頭をかきつつ口を開いた。 アイガ:いやな、リプレに行くようにギルマスに言われたんだけど、途中でギルド大空の奴らに襲われてさ。 マグナ:それで、戦ったけど負けたと アイガ:いや、普通に飛び降りた ちょこ:・・・やっぱバカ・・・。 アイガは苦笑いしつつ、二人を見ているたとき。二人が酷い怪我をしていることに気がついた。 アイガ:おい、お前ら怪我してるじゃねーか。どうしたんだ一体。 ちょこ:あぁ・・・これね。 アイガ:どうでもいいわやっぱ。とりあえず街へお前ら二人を連れて行くぜ アイガは二人と肩を組み、街へまで連れて行った。 名前:アイガ 職業:パラディン エルナスの町は遠く離れていた。 ースリーピーウッドー スリーピーウッドは自然がとても多く静かな場所。 鳥の鳴き声。風の音。無邪気な子供たちの遊ぶ声。 全てが静かで、全てが疲れた体を癒してくれる音。 しかし、その中央で一つだけ違う音がすることを スリーピーウッドに住んでいる人々は予想できただろうか? この中立地域で、二つの争いが起きるなんて...。 キラ:分身...?一体どこに分身がいるんだ?君は一人しかいない。 アキ:その考えは素人だな。まだまだ一流の盗賊ではないな。 ノヴァ:俺もおまえ一人しか見えないが? アキ:自分の目だけで見ようとするから、そう見えるんだ。 キラ:何を言ってるんだか・・・。なら、僕から仕掛けるぞ! キラは目の前のアキに向かって、アヴェンジャーを投げ込んだ。 しかし、そのアヴェンジャーはアキに刺さるどころか、アキを貫通していった。 アキが立っていたところに残るのは、煙だけだった。 アキ:ほら、おまえが今当てたのは分身だった・・・ということだ。 タンク:一体どこにいるんだ・・・。 キラ:くそっ・・・!どこだ! アキ:君の後ろさ。 キラは後ろを向くと、手裏剣を投げる構えをしているアキがいた。 そのまま、構えていた手裏剣を投げるとアキはまたどこかに消えた。 キラ:速い・・・っ。 全てをよけきれず、頬に少し傷ができてしまった。 カイ:キラさん。この勝負・・・目より耳を澄ましてみてください。 キラ:耳? キラは目をつぶり、周りの音を探った。 そのときだった。キラの耳には空高い木の枝の上で「ガサッ」と何かが動く音がした。 キラ:そこかっ! 手裏剣を投げると、アキが落ちてきた。 アキ:見事だ。しかし、まだ甘い。 投げた手裏剣は、アキにはあたっておらず。あたっていたのは木の枝だった。 アキ:勘や大体で投げるな。相手をよく見て投げてもだめだ。 アキは再び煙に消えていった。 クロ:キラさんっ!これをっ! クロは、キラにブレスを唱えた。 クロ:このブレスなら・・・命中率が和了るはず! カイ:上がるですね。 キラ:それなら・・・。 キラは全ての神経を耳に集中させた。 風の音が聞こえ、子供の声が聞こえ、そして、動く音・・・。 目を開け、手裏剣を三発投げた。 その手裏剣は、全てアキにあたり、アキは落ちてきた。 アキ:ト・・・トリプルスロー・・・?一体・・・いつの間に・・・? キラ:だてに修行してきたわけじゃないってことさ。 アキ:予想外だ・・・。しかし、見事だった・・・。 アキは、そのまま倒れこみ逃げる力もなかった。 ――一方そのころ助たちは・・・ 助:一体どこまで逃げる気だい。お嬢さん。 ルリ:・・・っ。アキが・・・やられた? 助:こんなときまでも、あいつの心配か。 ルリ:このままでは・・・っ ルリは長距離のテレポートでワープした。 助:見失った・・・?! 助は急いで、キラたちの下へと戻っていった。 元の場所に戻った、ルリはアキを見て、魔力をため始めた。 ルリ:アキ・・・。 クロ:あなたも来るなんて・・・無茶よ! クロが身構えたとき、助が到着した。 助:はぁ・・・フラッシュジャンプは疲れるし、高いところから降りてきてすごい怖かったし。ボク散々だよ・・・。 カイ:お疲れ様です。 クロ:おつ。 助:やっぱ、地面のほうがいいね・・・。 助が愚痴をこぼしてる間にルリは魔力をため終わり、一気に魔力を開放した。 その魔力は痛みもせず、ただ全員吹き飛ばされそうになった。 ノヴァ:お・・・おい!なんだよこれ!! タンク:俺に聞くなよっ。 キラ:どこかに飛ばされる・・・かもな。 助:多分、この勢いだと・・・えーっと計算すると・・・ クロ:こんなときに計算してる場合なの?! カイ:まぁ、どこか遠くへ飛ぶことが分かりました。 ルリ:・・・。 そして、その場には誰も残っていなかった。 残っていたのはスリーピーウッドの元々の静けさのみである。 ――それぞれが違う道を選び、それぞれが違うテンポで進んでいく。 もし、同じテンポだったらどうなるのだろう? もし、同じ道だったら? ありえないことを可能にするなんて、無理なことだろう。 それが運命(さだめ)だから・・・。 ーエルナスー ちょこ:ちょ・・・ちょっと!どこ触ってるのっ! アイガ:っち。ばれたか マグナ:アイガ・・・あとで覚えておけよ。 #
by cicada0117
| 2007-10-07 08:12
| 楓物語
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感想・ご意見などはAkitoの本ブログ http://otika232.blog80.fc2.com/ の最新の記事にコメントください。 小説の紹介 1.挑戦者たち メイプルストーリーの世界は四職で成り立っていますが、もし、この四職が互いの潰しあっていたらどうなるんでしょうか? はじめての作品です。 話は終わりました。 2.楓物語 「挑戦者たち」の世界の後の話です。 モンスターばかり狩っている今のメイプルストーリーですが、狩場を確保するために放置してる人などをMPKする人や、初心者の弱い人がくるとMPKする人がいるということがあります。それに、最近ギルド対抗戦としてギルドクエストが出てきたので、プレイヤー同士の戦い・・・PvPだったら、こんな感じだろうということを考えて、作りました。主に会話をメインとして書いているので、会話がとても多いです。 現在進行中です。 その他のジャンル
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