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AkitosNove

スキー&スノーボード2004-2005

楓物語。第九章 エゴイズム

―――人は自分のために自己主張をする。

人のため?国のため?愛する人のため?何のため?

それは、最終的には自分に影響がある。

自分が良い方向に向かって、影響がある。

だからこそ、人は自己主張を曲げれないのだろう。

全ては自分のために・・・―――

ー船の中ー
リプレに向かうベス一向。

船乗り場でRealizeの一員であるリフィアと出会い、敵対していたマグナとちょこによって、ベスたちは船の乗り込んだ。

リプレには何があるのだろうか。

ベス:にしても、船だけは平和でいいな。

ミツルギ:そんなこと言ってられないかも

ベス:え?

しゃるあ:最近、船を襲うギルドがいるんですよ。

ベス:そんなのどうやってやるんだよ

そのとき、目の前に複数の人が船の乗り込んできた。

???:動くないでね。あまり痛い目にあわせるのは好きじゃないから

そのうちの一人が話し出した

???:ソラ、どうするのこいつら

ソラと呼ばれる男:まさか、まだ船の乗ってる人たちがいるなんてねぇ・・・。ミゥならどうする?

ミゥと呼ばれる女:リクが落としちゃう?

リクと呼ばれる男:あは、多分死んじゃうよ

ベス:いや、あんたら何者なんだ。

少し沈黙が続いたあと、三人は話し出した

ソラと呼ばれる:いや、ごめんなぁ。まさか船が動いてるとは思わなかったんだ。

ミツルギ:というか、あんたらだって船乗ってたんだろ?

リク:あれ?あれれ?もしかして、僕たちのこと知らないのかな?

ミゥ:まぁ、無理ないんじゃないの?この子たちの中で四次になってる子いないし...。

リク:あは、ごめんごめん。それじゃぁ、知らなくてもしょうがないね。

しゃるあ:ギルド『大空』。ギルドマスターのソラさん。副マスターのリクさんとミゥさんですね。

ミゥ:へぇ。あなた、中々知ってるのねぇ。私見直しちゃった。

ソラ:分かっているなら話は早いな。

少し時間をおき、ソラははっきりと言った

ソラ:ここから、降りろ。

その発言に三人は驚きを隠せなかった。

なんせ無理なことを言い出す男が目の前にいるのだ。それも真顔で言う男が。

ベス:降りろって...落ちろの間違いじゃないのか?

リク:えへ、そっちのほうが正しいね。

ミツルギ:無茶言うなよ・・・。

ミゥ:無茶じゃないよぉ。こっから飛び降りれば問題ないよぉ。

しゃるあ:あなたたちの狙いは何なのですか。

ソラ:この腐っている世界を直す。そのために俺たちが空を統一する。

ベス:空を統一・・・?

ソラ:おろかな人間共は、地上を這いつくばってればいいものを。空をも汚しにきた。

しゃるあ:それは違います。人間は空を汚してません。

ソラ:なら、ルディブリアムの工場は何を指す。24時間休まず工場は動き続け、空を汚しているのだ。

ミツルギ:なら、何故オルビスの天空石を狙った・・・?

ソラ:見せしめだ。まずはオルビスを地上に落とす。

しゃるあ:そんなことしたら、エルナスの人々はどうなるのですか?!

リク:滅びちゃうんじゃない?

しゃるあ:それがあなたたちの狙いですか?!

ミゥ:それは違うわ。私たちは空を汚している人間共に罰を下すだけ。

ソラ:そうだ。オルビスが落ちれば、ルディの工場の活動を止めさせる。

ベス:無茶苦茶だっ!ルディの工場の活動が止まったら、時間の流れが止まってしまう!

ソラ:人々はたくさんの生物を犠牲にし、人々の発展を望んだ。今度は人々が犠牲になる番なのだ。

ミツルギ:しかしだな・・・!

ミゥ:話はそれまでよ。今、この船の機動を止めてきたわ。

ベス:・・・というと?

リク:あは、船は下に落ちるよ

ソラ:じゃぁ、空の旅を楽しんでくるがいい・・・。

ソラはリクとミゥにアイコンタクトを送ったあと、空高く飛んでいった。

三人の姿が見えなくなると同時に、船は下に落ちつつあった。

ミツルギ:おいおい!どうするんだよ!これ!!

ベス:だめだっ!船のコントロールが効かないっ!

しゃるあ:・・・このままでは全員死にます。

ミツルギ:まじかよ・・・。

三人が諦めたとき、しゃるあがベスとミツルギに石の欠片を渡した。

ベス:これは・・・?

しゃるあ:それは、この船についていたテレポ石です。それを使えばあなたたちはリプレにいけます。

ミツルギ:まてよっ・・・お前は・・・?

しゃるあ:3人に分けることは無理でした・・・。あなたたちでも・・・。

ミツルギ:待てよ・・・!しゃるあ・・・!

しゃるあ:さよなら・・・元気で・・・。

ベス:あ・・・・。

ベスとミツルギは船の上からワープし、リプレへと向かった。

船の上に残されていたしゃるあはそのまま下に落下し、エルナスの雪の山に船と共に落ちていった・・・。

ーエルナス 平原ー
リフィア戦によって、エルナスに無事落ちたマグナとちょこ。

マグナは落ちるとき、ちょこをかばい大きな傷をしょっていた。

ちょこ:・・・。

マグナ:・・・・。

ちょこ:・・・・・。

マグナ:・・・・・・。

ちょこ:・・・あの

マグナ:・・・ん

ちょこ:傷・・・大丈夫?

マグナ:別に・・・平気だ。

ちょこ:そう・・・。

落ちたところから街へ向かっている二人。

もちろん道も分かることなく、迷子になっていることを知らない二人。

マグナ:ぁん?

ちょこ:どうしたの?

マグナ:ここ、さっき来たぜ。

ちょこ:え?

マグナ:おいおい、迷子かよ俺たち。

ちょこ:嘘・・・。

二人は歩きの疲れと戦いの疲れで木にもたれかかるように座った。

もう歩くことも精一杯であり、とても危険な状態であった。

そのとき、何処からか足音が聞こえてきた。

ちょこ:・・・っ。誰か・・・くる。

マグナ:おいおい・・・まじかよ・・・。

次第に近くなってくる足音に、危険を感じた二人だった。

???:あれ、ちょことマグナじゃねーか?

二人がかすんだ目でよく見ると、それは二人のかつての友であった。

???:やっぱお前らそういう関係だったのかぁ。

マグナ:・・・。

ちょこ:・・・、アイガ、なんであなたここにいるの。

アイガと呼ばれる男は、気難しい顔をして頭をかきつつ口を開いた。

アイガ:いやな、リプレに行くようにギルマスに言われたんだけど、途中でギルド大空の奴らに襲われてさ。

マグナ:それで、戦ったけど負けたと

アイガ:いや、普通に飛び降りた

ちょこ:・・・やっぱバカ・・・。

アイガは苦笑いしつつ、二人を見ているたとき。二人が酷い怪我をしていることに気がついた。

アイガ:おい、お前ら怪我してるじゃねーか。どうしたんだ一体。

ちょこ:あぁ・・・これね。

アイガ:どうでもいいわやっぱ。とりあえず街へお前ら二人を連れて行くぜ

アイガは二人と肩を組み、街へまで連れて行った。

名前:アイガ 職業:パラディン

エルナスの町は遠く離れていた。

ースリーピーウッドー
スリーピーウッドは自然がとても多く静かな場所。

鳥の鳴き声。風の音。無邪気な子供たちの遊ぶ声。

全てが静かで、全てが疲れた体を癒してくれる音。

しかし、その中央で一つだけ違う音がすることを

スリーピーウッドに住んでいる人々は予想できただろうか?

この中立地域で、二つの争いが起きるなんて...。

キラ:分身...?一体どこに分身がいるんだ?君は一人しかいない。

アキ:その考えは素人だな。まだまだ一流の盗賊ではないな。

ノヴァ:俺もおまえ一人しか見えないが?

アキ:自分の目だけで見ようとするから、そう見えるんだ。

キラ:何を言ってるんだか・・・。なら、僕から仕掛けるぞ!

キラは目の前のアキに向かって、アヴェンジャーを投げ込んだ。

しかし、そのアヴェンジャーはアキに刺さるどころか、アキを貫通していった。

アキが立っていたところに残るのは、煙だけだった。

アキ:ほら、おまえが今当てたのは分身だった・・・ということだ。

タンク:一体どこにいるんだ・・・。

キラ:くそっ・・・!どこだ!

アキ:君の後ろさ。

キラは後ろを向くと、手裏剣を投げる構えをしているアキがいた。

そのまま、構えていた手裏剣を投げるとアキはまたどこかに消えた。

キラ:速い・・・っ。

全てをよけきれず、頬に少し傷ができてしまった。

カイ:キラさん。この勝負・・・目より耳を澄ましてみてください。

キラ:耳?

キラは目をつぶり、周りの音を探った。

そのときだった。キラの耳には空高い木の枝の上で「ガサッ」と何かが動く音がした。

キラ:そこかっ!

手裏剣を投げると、アキが落ちてきた。

アキ:見事だ。しかし、まだ甘い。

投げた手裏剣は、アキにはあたっておらず。あたっていたのは木の枝だった。

アキ:勘や大体で投げるな。相手をよく見て投げてもだめだ。

アキは再び煙に消えていった。

クロ:キラさんっ!これをっ!

クロは、キラにブレスを唱えた。

クロ:このブレスなら・・・命中率が和了るはず!

カイ:上がるですね。

キラ:それなら・・・。

キラは全ての神経を耳に集中させた。

風の音が聞こえ、子供の声が聞こえ、そして、動く音・・・。

目を開け、手裏剣を三発投げた。

その手裏剣は、全てアキにあたり、アキは落ちてきた。

アキ:ト・・・トリプルスロー・・・?一体・・・いつの間に・・・?

キラ:だてに修行してきたわけじゃないってことさ。

アキ:予想外だ・・・。しかし、見事だった・・・。

アキは、そのまま倒れこみ逃げる力もなかった。

――一方そのころ助たちは・・・

助:一体どこまで逃げる気だい。お嬢さん。

ルリ:・・・っ。アキが・・・やられた?

助:こんなときまでも、あいつの心配か。

ルリ:このままでは・・・っ

ルリは長距離のテレポートでワープした。

助:見失った・・・?!

助は急いで、キラたちの下へと戻っていった。

元の場所に戻った、ルリはアキを見て、魔力をため始めた。

ルリ:アキ・・・。

クロ:あなたも来るなんて・・・無茶よ!

クロが身構えたとき、助が到着した。

助:はぁ・・・フラッシュジャンプは疲れるし、高いところから降りてきてすごい怖かったし。ボク散々だよ・・・。

カイ:お疲れ様です。

クロ:おつ。

助:やっぱ、地面のほうがいいね・・・。

助が愚痴をこぼしてる間にルリは魔力をため終わり、一気に魔力を開放した。

その魔力は痛みもせず、ただ全員吹き飛ばされそうになった。

ノヴァ:お・・・おい!なんだよこれ!!

タンク:俺に聞くなよっ。

キラ:どこかに飛ばされる・・・かもな。

助:多分、この勢いだと・・・えーっと計算すると・・・

クロ:こんなときに計算してる場合なの?!

カイ:まぁ、どこか遠くへ飛ぶことが分かりました。

ルリ:・・・。

そして、その場には誰も残っていなかった。

残っていたのはスリーピーウッドの元々の静けさのみである。

――それぞれが違う道を選び、それぞれが違うテンポで進んでいく。

もし、同じテンポだったらどうなるのだろう?

もし、同じ道だったら?

ありえないことを可能にするなんて、無理なことだろう。

それが運命(さだめ)だから・・・。

ーエルナスー
ちょこ:ちょ・・・ちょっと!どこ触ってるのっ!

アイガ:っち。ばれたか

マグナ:アイガ・・・あとで覚えておけよ。
# by cicada0117 | 2007-10-07 08:12 | 楓物語



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小説の紹介

1.挑戦者たち
メイプルストーリーの世界は四職で成り立っていますが、もし、この四職が互いの潰しあっていたらどうなるんでしょうか?
はじめての作品です。
話は終わりました。

2.楓物語
「挑戦者たち」の世界の後の話です。
モンスターばかり狩っている今のメイプルストーリーですが、狩場を確保するために放置してる人などをMPKする人や、初心者の弱い人がくるとMPKする人がいるということがあります。それに、最近ギルド対抗戦としてギルドクエストが出てきたので、プレイヤー同士の戦い・・・PvPだったら、こんな感じだろうということを考えて、作りました。主に会話をメインとして書いているので、会話がとても多いです。
現在進行中です。
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