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AkitosNove

スキー&スノーボード2004-2005

その1

今回の話はメイプルの未来の話となります。
この小説を読み、気分が悪くなったなどで文句言わないのならば、読んでください。

では、どうぞ。






Challengers -挑戦者達-

昔、ビクトリアアイランドは四賢者と呼ばれる四職の長がビクトリアアイランドの平和を保っていた。
しかし、四賢者が病で倒れいなくなった今、平和は保たれなくなり、争いが起きていた。四職はそれぞれ別の大陸に移ることで、平和を保とうとしたが、そうはいかなかった。
戦士はビクトリアアイランドで暮らし、魔法使いはオルビス大陸へ。盗賊は下町を中心としたルディブリアムへ。弓使いは地球防衛本部を中心としたルディブリアムへと移った。

戦士が暮らすビクトリアアイランドでは、食料不足が問題となり、オルビスへ戦火を広げようとしていた。
オルビスのほうでは、豊かな土地のオルビスに聖魔法使い。一年中雪が降っているエルナスに氷魔法使い。活火山の中に暮らす炎魔法使い。氷魔達は豊かな土地を求め、オルビスに進行しようとしている。炎魔達は、中立の立場を保っており、オルビス全てを占領しようとしていた。
ルディブリアムでは、首都ルディブリアムを求め、下町の盗賊達。防衛本部の弓使い達が睨み合っていた。




ビクトリアアイランドは戦士三種ドラゴンナイト・ナイト・クルセイダーの三人の長で治めていた。
現在、族長会議がスリーピーウッド アリの巣深層 神殿で行なわれていた。


ースリーピーウッド族長会議ー

「そっちのほうはどうだ?」
「ダメだ、ヘネシスのほうでもピグすら捕れなくなってしまった。」
「ペリオン・エリニアのほうは・・・?」
「ペリオンのほうではボア達が絶滅危機となり、捕ることができず、エリニアではバナナなどが取れるが、クルセイダーのなかで消費してしまう。」
「スリーピーでも、全員が満足に食べるほど捕れない・・・。」
「やはり、オルビスか?」
「あそこなら食料がたくさんあるはずだ。」
「全勢力を使えば、いけるだろう。」
「では、決行か?」
「あぁ。」
「待ってください!!」

戦士たちがオルビス侵攻を決定されたと思ったとき、ある青年が会議の中に飛び込んできた。

「なんだ・・・カシムか。」
「オルビスを占領するより、共存することが大切だと僕は思うんですよっ!」

彼の名前はカシム。一人前のクルセイダーをめざし修行に励む男ページ。
1年前拳を開いて立てから戦士としての称号をもらった。

「・・・だとよ、ヴァル」
「それを魔法使い達が望んでないから、このようなことになったのだろう?」

彼は男ドラゴンナイト種族の長ヴァル。戦士達のリーダー的存在とも呼べる。
常に冷静のため、他の長からも信頼されている。

「しかし、争いをすることで被害を出すことを、何処も望んでないはずです!そうオピニヨン族長も言っていたじゃないですか」
「だがな、交渉しにいっても、相手らはそれを認めなかったんだ。」

戦士としての職を誇りに思っている男ナイト種族の長。
カシムの目標とされている。
性格が性格なのか、彼の信頼は高い。

「それだけではなく、我々の仲間をオルビスに送ったところ、帰らぬ者となった。」
「それは、彼らが何かやってはいけないことを・・・」
「それまでにしろ、カシム。同じ戦士として、そういう言葉は許さん。」

女クルセイダー種族の長。口と性格は荒っぽいが実力は確か。
頭がいざというときまわらないため、ヴァルの命令がなければ、自分からでは動けない。

「すみません・・・。」
「カシム、お前の気持ちは分かる。しかし、これは我々が生き残るためなんだ。」
「・・・。」
「ここは私たちに任せておけ。お前は退け。」
「そういうわけにはいきません。戦士というのは正義のために戦う人たちです。それを人殺しのために使うとあなたたちは言うのですか?」
「カシム!」
「僕は、人殺しのために戦士になったわけではありません!!」
「・・・。」
「お前の言ってることには確かに間違いはない。しかし、お前が考えてる以上にこれは重要なことだ。」
「僕だって、僕だって、一人の戦士として・・・。」
「それまでだ。カシム少しは自分の立場を考えろ。」
「・・・」
「ここから退け。」
「ですが・・・」
「これは命令だ。逆らったら分かってるだろうな。」
「分かりました・・・。」

そうして、カシムは会議室を後にし、自分の家へと帰った。

「やれやれ、無駄な時間をかけてしまったな。」
「まぁ、あいつの言うことは分かるがな。」
「カシムにもやるのか・・・?あれを」
「あぁ。反対するものを処分しなければ、我々が生きていけないからな。」


ーリス港ー
昔、各職業の人たちが漁業を行なっていた港町。
ここの海は澄んでおり、美しい場所として有名である。

カシムは一人でここを歩いていた。

「族長様達は一体何を考えているんだ・・・。争いをする必要なんか何もないじゃないか。」

そのときだった、後ろから急に肩を叩かれこういわれた。

「なーに、暗い顔してるんだよ。」

カシムは一度は驚いたが、彼の顔を見て冷静になった。

「メンズか。」

カシムと同年齢の男ページ。カシムのライバルでもあり、親友でもある。
ページなのに、ヴァルに憧れを持っている。

二人はすこし話すことにした。

「族長様たちによくあんなこと言えるなぁ。」
「今まで誰も言ってなかったのが不思議だけどな・・・。」
「お前はあの噂を知らないのか。」
「噂?」
「ぁ、気にしないでくれ」
「??」
「じゃ、俺は食料探してくるわ、今日を生きるためになっ!」
「ぁ・・・ああ。・・・さて、僕も食料探しに行くかな。」

カシムはメンズに言われた言葉をあまり、深く考えなかった。
そして、カシムは本を読むことにした。

ー次の日のリス港ー

カシムは本を読んでいたときに眠ってしまった。

「ん・・・。読書して寝てしまったのか・・・。」

外では何か話し声が聞こえる。

「誰か外で話してるな。何を話しているんだ?」

そこにいたのは、まるでカシムに聞こえないように話しているファイター二人だった。

「・・・知ってるか・・・が・・・」
「あぁ・・・のことか・・・だろ?」

カシムは、二人に何を話していたのか聞くことにした。

「何話してるんだ?」

そういうと、ファイター二人ははね飛びカシムを見た。

「うわっ!!・・・聞いてたか?」
「何のことだよ。」
「べっべっべべべべつに・・・なぁ?」
「ぇ?ぁ・・・・・・あぁ。じゃ、じゃぁ俺たちは用事があるから!!」

まるで、戦士じゃないような足の速さで逃げていくように走っていった。

「気分悪ぃ・・・。メンズといい、あいつらといい・・・。」

とりあえず、気分展開ということで大陸を散歩することにした。

ー都市カニングー
昔、盗賊達が集まっていた都市、カニング。
発展技術は一番だが、太陽があまり昇らないため夕方か夜しかない暗い街である。

ここでも、いつもより騒がしくなっていた。

「いつもより騒がしいな?」
「ぁ、カシムだ!!」

カシムの姿をみた、住民はカシムから逃げるように家の中へと入っていった。

「・・・・僕から避けているのか?」

そんな疑問を残し、散歩を続けることにした。

ー首都スリーピーー
各職業が違う大陸に移った後、戦士達がここを首都として利用している。
森の奥深くにあるため、光はあまり入らない。その奥の洞窟には戦士達が食料としている、エビルアイ・コールドアイ・ゾンビキノコ・スティジ・ツノキノコなどが生息している

「いつの間にか、こんなところにきてしまったな。・・・何処にいっても、僕から皆避けているような気がする。」
「ぁ、カシム!!」

メンズが、息を切らして走ってきた。

「メンズか。一体どういうことなんだ?皆僕から避けているような気がするんだが」
「気じゃねえよ!!お前、テレビ見てないのかっ?!」
「おきてからすぐ外出たからな。」
「お前・・・。ここから早く逃げるんだ!!」
「??どういうこと?」
「族長に見つかるとやばい!!」

カシムには、メンズの言ってることが全く理解できなかった。
メンズがカシムを押すように歩くが、後ろからヴァルの声がした。

「カシムか・・・。」

ヴァルの姿を見ると、メンズは出す言葉がなかった。

「ヴァ・・・ヴァル様・・・。」
「ヴァル族長。どういうことです?皆様子がおかしいのです。」
「それはそうだろ。お前は今日を持ってこの大陸から出て行ってもらうからな」
「!!」
「反対する奴を減らしていかないと、我々は生きていけないんだ。」

その発言に、カシムは驚き、我を忘れた。
カシムはそのとき、今までオルビスに行き、帰ってこない戦士たちのことを思い出した。

「まさか、今までオルビスから帰ってこなくなった戦士達というのは・・・。」
「そうさ、我々の考えに反対するやつらだ。」
「何故そこまでしてオルビスを求めるんだ!!」
「豊かな暮らしを戦士達は望んでいるからだ。」
「そのために人を殺すのか!!そんなのは鬼がやることだ!!戦士という名の恥はあんたらのせいじゃねえか!!」

カシムは、ヴァルに怒りをぶつけた。
それを聞いたヴァルは冷静に対処した。

「口の利き方には注意するんだな・・・。」

そういった、彼の槍に青い気が集まる。
それを見たメンズはカシムのみのため、こう発言した。

「カシム!!避けろ!!」
「ドラゴンスラッシャー!!」

ヴァルは力を槍にこめ、ドラゴンスラッシャーを放した。

「うわあああっ!」
「カシムッ!!」
「・・・おい、手の空いてる戦士達、こいつをエリニアに連れて行け。」

そういうと、どこからともなく、ドラゴンナイトとクルセイダーがやってくる。

「分かりました。」

メンズは反抗しようとヴァルに話しかけた。

「ヴァル様・・・。」
「反対する奴を処分しないといけないんだ。」
「・・・」

しかし、メンズも豊かな暮らしを望んでいたため、反抗することができなかった。


カシムが目をさめると、暗い闇の中にいた。

「ここは・・一体どこだ。」

周りには何もない。ただ、ロウソクの光が寂しげに光っている。

「・・・?風が吹いている?ん・・・ハシゴ・・・?があるな。」

カシムはかすかに見えるはしごらしきものを上ることにした。
ハシゴの上の扉を開けると、彼はとても驚いた。

「な・・・空を飛んでるぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ?!!」

カシムは船の中にいた。

ー今から20分前ー
「ふぅ。ヴァル様は船チケット売り場に連れて行けって言ったが・・・。船きてるぞ。」
「この船のがすと一日待たないといけないぞ。」
「乗せておくか。」
「そうするか。」




「んー、ってことは・・・これオルビス行き?」

そう考えていると、いつの間にか隣に歳をとった人がたっていた。

「そうじゃよ。これはオルビス行きだよ。」
「それってやばいなぁ・・・。」
「ほっほっほ、戦士がオルビスに行くなんて、無謀じゃよ。」
「それは、分かっているんですけど・・・。」
「事情は分かっておる、とりあえずあんたは船の中にいなされ。」
「はぁ・・・。」

年寄りはどうやら船長だったらしい。
船内に入ったカシム。まもなくオルビスにつくころ。

「僕、生きていけるだろうか・・・。」
「まもなく、オルビスにつくぞ。」

また、いつの間にか船長は隣にいた。

「うわっ!!びっくりしたぁ・・・。」
「外に出て降りる準備しときなされ。」

オルビスについたカシム。一体これから彼に何が起こるのか。


ー魔法都市 オルビスー
魔法使い達が暮らす大陸オルビスの首都。
豊かな土地で植物も良く育つ。聖魔達が平和に暮らしているが、氷魔達の襲来におびえている。

船から下りたカシムに早速、迎えるように魔法使いたちからの痛い言葉がきた。

「戦士だぜ・・・。」
「よく、来れるわね・・・。状況分かってないのかしら。」
「あほなやつだ・・・。」

プリーストやクレリックからの発言を聞こえないふりをするカシム。

カシム:視線が痛い・・・。とりあえず、泊まるところを探さないとなぁ。

そして、カシムはオルビスのホテルへと足を向けた。

ーオルビス プリンセスホテルー

「ですから、金がないからには泊まらせるわけにはいけないと言っております。」
「料金は一泊15000メルと書いてありますよね。」
「それは、魔法使い専用の値段でありまして、戦士様の場合別料金となります。」

確かに、外の看板には魔法使い専用料金15000メルと書いてあるが、他職のは書いてない。

「それはいくらになるでしょうか。」
「980000メルとなります。」

あまりの額に、カシムは驚きが隠せなかった。

「ぼったくりにも程があるじゃないんですかっ?!」
「まぁ、現在は戦士と魔法使いがああいう仲であるので、オーナーが聖族長様からの命令ということで、こうなってしまったのですよ。」
「はぁ・・・。」

言ってることに偽りがないため、カシムは反抗できず己が悲しくなる。

「それで、お泊りになされるのですか?」
「ぃゃ、お金ありませんし・・・。」
「では、出てっていただいてよろしいでしょうか?」

そうして、カシムは野宿することになった。

「はぁ。野宿か。」


そして、カシムは少し歩くことにした。

「ここらへんでいいか・・・。」

カシムが下に腰を下ろした瞬間だった。女性の声がした。

「ぁ・・・ぁの・・・。」
「ん、誰だ?」
「ここらへんでの野宿は危険ですよ・・・。」
「なら、どこで一晩過ごせばいいんだ」
「私の家にきますか・・・?」
「しかし、僕は戦士だ。あんたの家に邪魔したら、お前が後大変だろう。」
「でも、また戦士がひどい目にあうのはいやなんです。」
「本当にいいのか?」
「はい。」



そして、カシムは誰か分からない女性の家で一晩過ごすことになった。

ー???の家ー
「狭い家ですが、どうぞごゆっくりしてください。」
「というか、あんたの名前聞いてなかったな。」
「私はプリーストのリースと言います。」
「俺はページのカシムだ。」
「今のオーダー様は何かおかしいです。」
「オーダー様?」
「オーダー様は聖魔種族の長です。プリーストの代表と言える大プリーストです。」
「そいつがどうしたんだ。」
「昔は戦士を大歓迎していたのですが、ある日突然戦士を毛嫌いするようになったのです。」
「何故なんだ?」
「理由までは分かりませんが、戦士のある種族の長とその種族がビクトリアアイランドに来た魔法使いを一人残らず殺してしまったようです。」
「ヴァル様、オピニヨン様、ゼロ様の誰かがそんなことを・・・。」

リースは色々なことを話してくれ、カシムは虚しさがこみ上げてきた。

「今日はもう遅いです。寝ましょうか。」
「あ・・・あぁ。」


ヴァル・オピニヨン・ゼロの誰かが魔法使い狩りをしたことを知ったカシムは一睡も出来ず、一晩中考え込んでいた。


ー次の日の朝ー

「世話になったな。」
「気をつけてください。」
「あぁ、」
「ここから、ルディブリアムは遠いですが頑張ってください。」
「あぁ・・・じゃぁここでお別れだ。」
「また、再開できることを祈っています。」

カシムはとりあえず、ルディブリアムへ向かうことにした。
カシムがいったあと、リースのところへ、一人のプリーストがきた。

「リース。オーダー様がお呼びだ。」
「オーダー様が・・・?」



ーオルビス 魔法使い本部-

リースはオーダーに会いにきていた。

「リース、お前戦士の男を一晩止めていたようですね。」
「・・・・はい。:
「まぁ、それなりの処置を受けてもらいます。・・・誰かいますか。」
「お呼びでしょうか。」
「カシム君を連れてきてください。」
「かしこまりました。」

オーダーはそうプリーストに命令すると、リースの目の前にカシムが連れられてきた。

「くそっ!離せ!!」
「オーダー様の前だ、口を慎め!」
「君がカシム君ですか。」
「そうさ、僕がカシムだ。それがどうした。」
「生きがいいですね。話を聞かせていただきたいのです。」
「・・・」。
「今、戦士達は何故オルビスに攻め込もうとしているのですか。」
「・・・。戦士達は・・・。」

カシムは戦士達の今の状況を話した。

「なるほど・・・。しかし、何故戦士達は私たち魔法使いを殺すのですか。」
「それは・・・僕にも分からない・・・。」
「分かりました。しかし、戦士を生かしておくわけにはならないのです。」
「僕をどうする気だ。」
「リースとカシム君を海に落としなさい。」
「かしこまりました。」
「待てよ、リースは関係ないだろっ!」
「二度目はないと忠告したのですが。」
「・・・。」

リースは過去にも戦士をカシムのように助けたことがあった。

「連れていきなさい。」

そういい、プリーストたちはリースとカシムを海がある崖へと連れていった。

「手足は自由にしてある。サメに見つからなければ生きていけるだろう。」
「サメぇぇぇ?!」
「この海にはサメがうろついてるからね・・・。」
「まぁ、頑張れ。」

そして、カシムとリースを海へと落とした。


「うわあああああああああああ・・・・」



そして、カシムとリースは海の泡となっていった・・・。



ー海の中ー

カシムは自分が海の中にいることにきづいた。

「・・・・っ?!!」
「がぼぼぼがぼが(海の中じゃねえか)」
「・・・何やっているの。」
「が?(え?)」
「あぁ・・・魔法使いじゃないから酸素吸えないんだっけ。戦士って不便だね。」

そういって、リースはカシムになぞの魔法をかけた。

「ふぅ・・・ところで何でそんな魔法が存在するんだ?」
「私たちは氷魔達におびえているの。だから、この海に逃げるときのためにオーダー様が開発したの。」
「あの女は魔法も開発できるのか・・・。」
「とりあえず、サメに出会わないように早く行こう。」
「行くってどこに・・・?」
「アクアリウムにいき、下町に行きましょう。アクアリウムなら、神秘の守りでモンスターはこないわ。」
「どれくらいに距離なんだ?」
「すぐつくよ。」

そうして、カシム達はおよそ2時間程度泳ぎ続けた。

「すぐって・・・2時間くらい泳いでないか?」
「戦士の人は案外体力がないんだね。」
「それは、ただ僕が未熟なだけだ。」
「こう話しているうちに見えてきたよ。水中都市アクアリウム。」




ー水中都市アクアリウムー
聖魔達の避難地として扱われている。他にも、盗賊達の避難地としても扱われているが、利用回数は少ない。時々、盗賊が訪れ修行をしている。

カシムとリースはアクアリウムの中に入り、中央を目指して歩いていた。

「ここには誰もいないのか?」
「ううん、海に落とされた魔法使い達はここに非難してくるよ。それに、ここなら食料も飲料水もあるし。」
「まぁ・・・ここで少し休もう。下町までまだ距離あるんだろ。」
「あと3時間くらいかな。今日はもう遅いし、夜の海は危険だから休もう。」

そのとき、ある女プリーストが話しかけてきた。

「ぁ、リースっ?!何でここにいるの?」
「リン・・・元気だった?私も海に落とされたの。」
「私はいつだって元気よ!ところで、そこの戦士は誰?彼氏?」
「そんなんじゃないわよ!!一緒に落とされた戦士よ。」
「僕はページのカシム。よろしく。」
「私はプリーストのリンよ。よろしくね。」
「リンはプリーストの中でも上位にいるの。私なんか足元に及ばないけどね。」
「リースはまだ経験が足りないだけよ。あなたはきっと優秀になるわ。」
「あなたにそう言われると自信がつくわ。ところで、他の皆は?」
「あっちで皆で夕食をとっているわ。あなたたちも一緒に食べましょう。」

そして、その夜は海に落とされた魔法使いや死んだと思っていた2,3人の戦士達と楽しい一晩を過ごした。


そして、次の日。出発する朝。

「下町に行くならかなり距離があるわ。このお弁当を持っていって。」
「ありがとうリン。」
「弁当が水でぬれないか?」
「私の特殊の魔法かけてるから、水にはぬれないわ。じゃ、気をつけてね」
「じゃぁ、元気でね。」

そうして、カシム達は下町に向かって、海を進んでいった。
昼ごろになり、中間らへんで食事をとることにした。

「カシム、そろそろお弁当にしない?」
「僕は別にどっちでもいいけど。」
「じゃぁ、あの岩の上で食べましょうか。」
「あぁ。」

ー昼食後ー

「ここからは休まず行けば1時間で下町につくわ。」
「下町にいってどうするんだ?」
「盗賊の長達に事情を行って留まらせてもらおうと思っているの。」
「なるほど・・・。」
「それにしても、サメに会わなくて私たち運いいわね。」
「よく出るのか?」
「うん。まぁ、リンとかならサメを倒せるけど、私たちじゃ無理かな?」
「サメを倒すって、彼女強いのか?」
「プリーストの上位だからね、ほとんどのモンスターなら倒せるわ。」
「凄いな・・・。そろそろ進まないか?」
「そうしましょう。」

二人は近くになぞの気配がすることを気づかずにいた。

「さっきから何かに付けられているような気がするんだが。」
「ぇ?そう?」
「あぁ、ずっと後ろについてくるような気が。」
「サメだったら私たち危ないわよ。」
「サメだったりしてな。」

そういって、お互いで笑った時だった。
シャークが現れた!!(DQ風)

「きゃぁっ!本当に出てきたわっ!」
「どうすんだよっ?!」
「逃げても追いつかれるから、戦うしかないわっ!」
「勝てるのか?」
「・・・無理かも・・・。」
「ぅぉぃっ!!」
「でも、やらないと死ぬわよっ?!」
「こんちくしょぉぉぉ!!もうやけくそだっ!!」

カシムは大剣をシャークに向かって振った。
当たったシャークはひるんだ。

「あなた意外と強いわね。」
「『意外と』って何だよ?!」
「早くトドメを刺す!」
「調子の良い女だなぁ・・・。」

カシムは力を出し、パワーストライクをシャークに当てた。
シャークはその場に沈んでいった。
シャークを倒した。

「ふぅ・・・・。」
「凄いじゃない。倒しちゃうなんて」
「全ての力を出したからな・・・。もう次は無理だぞ。」
「じゃぁ、急ぎましょう!って・・・。」

周りを見ると、シャークに囲まれている。

「数とすると約5体ね・・・。」
「万事休す・・・か。」

二人は死を覚悟した。その時だった。
シャークたちは次々と沈んでいく。

「ぇ?何が起こっているの?」
「僕にも分からないよ・・・。」

一体何が起こったのか・・・?
彼らには理解できなかった。
# by cicada0117 | 2006-10-30 00:13 | 挑戦者たち



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小説の紹介

1.挑戦者たち
メイプルストーリーの世界は四職で成り立っていますが、もし、この四職が互いの潰しあっていたらどうなるんでしょうか?
はじめての作品です。
話は終わりました。

2.楓物語
「挑戦者たち」の世界の後の話です。
モンスターばかり狩っている今のメイプルストーリーですが、狩場を確保するために放置してる人などをMPKする人や、初心者の弱い人がくるとMPKする人がいるということがあります。それに、最近ギルド対抗戦としてギルドクエストが出てきたので、プレイヤー同士の戦い・・・PvPだったら、こんな感じだろうということを考えて、作りました。主に会話をメインとして書いているので、会話がとても多いです。
現在進行中です。
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