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AkitosNove

スキー&スノーボード2004-2005

その2

シャークが全滅したとき、黒い影が泡の中に見えた。

「危ないところだったなぁ。お二人さん。」
「・・・盗賊?」

そうリースが尋ねると、黒い影の姿ははっきりと見え、こういった。

「そうさ、俺こそ斬りを代表する最強の斬賊ムー様さ。」
「ナルシストだな、こりゃ(コソコソ」
「ちょっとひくわ、これ(コソコソ」
「お二人さん好き放題言ってくれるね・・・助けてやったのに。」
「ぁ・・・そうだった。ありがとう。」
「おかげで助かった。」
「・・・・まぁ、いいか。とりあえず、あんたらの名前を教えてくれ。」
「俺の名前はカシム。ページだ。」
「私はリース。新米プリーストよ。」
「じゃぁ、次の質問だ。何故あんたらここにきたんだ。」
「それは・・・」

カシムとリースは今までの現状と理由を全て話した。

「それで、ハル様とモニカ様に用があると。」
「そういうことだな。」
「よし、俺が下町までついてってやるよ。お前ら弱そうだしな。」
「それは、心強いわ」
「じゃ、行こうか。」

自称最強斬賊のムーと出会い下町へと一緒に進むことになった。

そして、カシムとリースはどうなってしまうのか・・・?それは誰にも分からない。



ー賊の都 下町ー
昔は、農業などをやって暮らしていた人たちが住んでいたが、今は盗賊達が都として使っている。町の真ん中にはヘリオス塔と呼ばれる塔があり、上には首都ルディブリアムがある。

カシムとリースの姿を見ると、盗賊たちはとても、歓迎をした。

「ぉ、戦士と魔法使いだっ!!」
「戦士と魔法使いがきたぞーっ!!」
「ハル様とモニカ様に連絡だーっ!!」

まさか、歓迎されるとは思わなかった、二人はとても動揺してしまった。

「・・・何か、俺たちを歓迎していないか?」
「そんな感じがするわね・・・。どうして?ムー。」
「盗賊達は他職を歓迎するという習性があるのさ。弓使いを除いてな。」
「なるほどな・・・。」

二人が納得して、下町を見回していると目の前に女性のような青年がやってきた。

「ようこそ、ここまで来ました。私は投賊の長のハルと申します。」

投賊の長ハルは男ナイトロード。とても優しい性格で、争いを好まない。常に同じ賊のことを考えており、ルディブリアムへの一斉移住を考えている。

その隣には、まるで男性のような女性がいた。

「よくきた、お二人さん。私は斬賊の長モニカだ。」

斬賊の長モニカは女シャドウ。口は男混ざりだが、同じ賊のことを考えている。ハルと同じく、ルディブリアムへの一斉移住を考えている。

「あなたがたがハル様モニカ様ですね。僕はページのカシムといいます。」
「私はプリーストのリースといいます。」

固く挨拶をする、二人に長たちは楽にさせようとした。

「あんたら、もっと気楽に話していいんだよ?私たちが固くなっちゃうじゃないか、なぁ?ハル。」
「そうですね、もっと肩の力を抜いて楽にしてください。」

ハルとモニカが顔をあわせて笑ったとき、ムーがマジメな顔で二人に話しかけた。

「ハル様、モニカ様。今の現状をこの二人から聞いたので聞いてください。」

三人はハルとモニカに今の現状を全て話した。

「なるほど・・・魔法使い達や戦士達も大変なんですね・・・。」
「両方助けてやりたいのだが、こっちもこっちで大変だからな・・・。」
「とりあえず、今日はゆっくり休んでいってください。これからのことは明日考えましょう。」

ハルは一晩考えたいといい、カシムたちに一晩ゆっくりするようにいった。

「分かりました。」
「ムー。二人を宿につれていってやりな。」
「了解」

宿屋の中でリースとカシムは盗賊たちのことを話していた。

「ここに人たちは全員優しいね。」
「何故ここまで歓迎するんだろうな。」
「でもそれは良い事だと私は思うよ?」
「それは俺も思っている。」
「まぁ、今日はゆっくり休みましょう。ハル様やモニカ様が考えてくれるらしいから。」
「あぁ。じゃ、おやすみ。」
「おやすみ。」

寝静まってから3時間たっただろうか・・・。午前2時ごろ。カシムはふと目が覚めた。

「・・・?何か音がした気がしたけど・・・。」

カシムは不思議に思い、外に出てみることにした。

「・・・気のせいだよな。」

そのとき、カシムは人の姿を見つけた。

「誰だ・・・?」

一歩一歩と近づいていった。

「ぅぉわっ?!・・・カシムかよ~、びっくりさせんな。」

そこにいたのは、ムーだった。

「なんだ、ムーか。」
「期待はずれな言い方止めてくれよ。」
「ところで、何してるんだ?」
「ぁ?別に。」
「ムーが意味もなくたってるわけないだろ。」
「人を自分の利益ないと動かないようなことを言うなっ。」
「実際そうだろ。」
「まぁ、そりゃそうだけど・・・って違ぇよ!」
「自分で認めてるじゃないか。」
「あんなぁ・・・・。」
「さて、僕はもう一度寝てくるか。」
「俺はもう少しここにいる。」

そういう、ムーはまるで誰かをずっと待つかのように、冷静だった。

「誰か待ってるのか?」
「そんなんじゃねえよ。」
「ま、いいけどな。」

そして、カシムはもう一度夢の世界へと戻っていった。


ー次の日の朝ー

カシムとリースは猛烈な爆音と共に目が覚めた。

「何なんだ?!一体?!」
「分からないわよ、そんなこと。」

二人は外へ出てみると、逃げ回っている盗賊達がいた。中には死んでしまった盗賊もいた。

「これは・・・一体?」

一歩歩こうとした、瞬間。ムーからの叫び声が聞こえた。

「カシム!!避けろっっ!!」
「・・・っ?!」

カシムが横へ思い切り飛ぶと、カシムが立っていたところに矢が落ちてきて、爆発が起きた。

「これは一体どういうことなんだ?!」
「あのエオス塔の最上階・・・つまりルディブリアムから弓使いたちが矢を打ってきやがる。」
「つまり、ルディブリアムは弓使いたちによって占領されたのか・・・。」
「そうなるな。」
「とりあえず、今は逃げましょう!」

三人は逃げようとしたとき、ハルが大声で叫んだ。

「皆、カラス山へ逃げましょうっ!!早くっ!」
「残ってると死ぬよっ!!」

そうして、カラス山へと避難した。それから少したつと、矢は落ちてこなくなり全員下町に戻ることにした。

「ひどい・・・。」
「村がやかれてしまってますね・・・。」
「まずは、火を消すことを優先するんだ。」

村は弓使いたちの火矢により、村は燃やされていた。
しかし、盗賊達の必死の活動により、半焼ですんだ。


ー盗賊会議室ー

これからの活動について、五人は話あったいた。

「ですから、ハル様!今回のことは決定的です!俺たちもルディに仕掛けましょう!!」
「しかし、上からまたやられると私たちがやられてしまいます。」
「いや、私はムーの意見に賛成だぜ。このまま放っておいても、またやられるだけだ。」
「・・・お二人様はどう思います?」

ハルは二人にそう尋ねると、二人はこう答えた。

「僕は、ムーやモニカ様と同じ考えです。」
「私も同じです。聖魔たちも、同じ立場ですから。」

その意見に、ハルは決心をし、口を開いた。

「・・・では、仕掛けるとしましょう。まずは特攻隊を組み、それを後ろから援護する。そして、後方部隊で一気に攻めるということにしましょう。」

そうして、ハルが3部隊に分けた。

特攻隊はモニカを中心とする斬賊が主に編成されていた。
援護部隊にはリースが配置され、特攻隊と援護部隊へヒールなどをかけるという作戦だった。
そして、ハルとムー、カシムは後方部隊に配置され、戦いは始まった。
後、これをルディブリアム盗弓(とうきゅう)戦争と呼ばれる戦いとなる。

「リース、死ぬなよ。」
「私は死なないわよ。カシムこそ死なないでよ。」

そういい残し、戦争の幕は開いた。

「では、特攻部隊出撃してください。」
「分かった。特攻部隊・・・行くよっ!!」

そう言い、モニカと斬賊部隊はエオス塔を凄い勢いでのぼりはじめた。

ー下町とルディブリアムをつなぐ塔 エオス塔最上階ー
塔の最上階を守る、弓使いたちが話していた。

「見たか?さっきの盗賊たち。」
「あぁ、まるでネズミのように逃げ回ってたな。あれは実に面白かった。」
「にしても、フリス様も急に決行するとは思わなかったな。」

フリスとは弓使いたちの長であるボウマスターである。女性のわりに、考えることはあくどい。斬賊の長のモニカとは仲がとても悪い。

「まぁ、フリス様はいつもそうじゃないか。」
「おい、何か音しねえか?」
「俺の腹の音じゃねえか?」
「お前は馬鹿か」

そういい、見張りたちは大笑いしていた。
しかし、ある見張りは何かに気づいたようだった。

「いや、まじで何か聞こえるぜ。」
「あぁ、俺も聞こえる。」
「私たち戦闘準備しといたほうがいいかな?」
「まぁ、いいだろう。気のせいだって。」

そのときだった、モニカ率いる特攻部隊が見張りの弓使いたちへ襲い掛かった
一人が斬られ、他の見張りたちが大慌てし、叫んだ。

「と・・・盗賊たちが攻めてきたぞっっっ?!」
「だから、戦闘準備したほうがいいじゃないか聞いたじゃないっ!」
「今からでも遅くはな・・・」

そういったクロスボウマンは瞬時的に横に斬られた。
そう、モニカのアサルターを喰らったのだ。

「さすが、モニカ様だ・・・アサルターの威力が違う・・・。」
「私についてきなよっ!攻めるよっ!!」
「おーっっ!!」

見張りを全員倒し、下のほうへ知らせをし街のほうへ攻めにいった。

その知らせを確認した、ハルは盗賊全員に号令をかけた。

「では、私たちも行きましょうっ!!」

不安を残すように、カシムはボソッとつぶやいた。

「いよいよだな・・・。」
「あぁ、でも被害者は出てないらしいな。」
「順調な始まりだな。」


ー首都 ルディブリアムー
工業が発展しており、機会がとても多い。土地も豊かで植物もしっかりと育つ。
空の上に町が作られている天空都市になっている。

ここでも、盗賊たちが攻めてきたことに大慌てをしていた。

「盗賊たちがきたぞーっ!!」

リーダー格の弓使いが命令をした。

「矢を打てーっ!!しっかり狙えよっ!!」

そんな矢など、モニカの前では、止まっている障害物のようだった。

「無駄だよっ!!あんたらの矢なんかには当たらないよっ!!」
「モニカ様についていけっ!!そして、弓使いたちを倒せっ!!」

避けられていく矢に、弓使いたちは自信をなくしていった。

「駄目だ・・・当たらないっ!」

モニカや斬賊たちは弓使いたちを次から次へと倒していった。
リースは、援護するため後ろにいた。そこで、リースはあることに気がついた。

「戦争になっちゃったな・・・本当に・・・。ん・・・?あれはオルビス・・・。煙・・・?」

そして、後方部隊が到着し、カシムはオルビスのほうを見るリースを見つけた。

「どうした?リース。」
「ぇ・・・いや。オルビスから煙があがってるから、どうしたかと思って・・・。」
「ん・・・?あれは、火事とかの煙じゃねえ!戦争の煙だ!!」
「・・・?!ということは、火魔たちや氷魔たちが動きだしたの?!」
「ここからだと、そこまでは分からん!」

リースはオルビス行きの船に向かって走り出した。

「リース!!何処へ行く気だっ?!」
「あそこにある、船ならオルビスにつながってる!それに乗ってオルビスへ行くっ!!」
「待てよ!僕も行くっ!」

カシムとリースはオルビス行きの船に乗り込んだ。

「あいつらは・・・・。・・・そういうことか・・・・。」

ムーはカシムやリースが船のほうに向かっているのと、オルビスから出ている煙をみつけ、状況がすぐに理解できた。


ールディブリアム 地球防衛本部ー
大慌てして混乱している弓使いたちとは裏腹に、弓使いの長フリスは冷静だった。

「なるほど・・・ハルたちが攻めてきたのね・・・。」
「状況は我々が不利になっており、このままだと全滅してしまいます。」
「しかし、私たちから攻めたから、謝ることは無理だね・・・。」
「どうします?我々が死ぬのは運命なんですか?」

フリスは少し考え、.謎の笑みを表した。

「・・・ん。良い事を思いついたわ。私たちが生き延びて、これから平和な生活を送れる方法を。」
「それは一体・・・?」
「まぁ、まずはハルをここに連れてきて。」
「分かりました。」

ー首都ルディブリアムー
エオス塔前の公園の弓使いたちを倒し、町へと進出ある盗賊たち。

一段落がつき、盗賊たちは休憩していた。

「ハル、生きてるか?」
「私は生きていますよ、死者もいないですしね。」
「上出来だ。」

そのころ、まだ街に隠れている弓使いたちは

「こんなんじゃ、盗賊たちに手を出すんじゃなかったなぁ・・・。」
「しかし、反抗しても死ぬ運命だぞ。」
「ぉーぃ・・・」

後ろから、一人のレンジャーが走ってくる。

「お前、あまり大きい声を出すなよ。」
「まぁ、フリス様がなんとかしてくれるらしい。」
「本当かっ!」
「あぁ、でも今から行なうことは危険だ。お前らもついてきてくれ。」
「分かった。」

弓使いたち3人は、盗賊たちの前へと姿を現し、こういった。

「我々は戦う意識などない。ただフリス様がハル殿にお話があるということだ。」
「私に・・・話?」

疑問に思っているハルにモニカは口を開いた。

「やめときな、ハル。きっとこいつらの狙いさ。」

弓使いたちは言い返した。

「では、盗賊たち全員でくるがよい。我々は武器をここに捨てていく。」

そうして、武器を捨て戦意がないことをあらわした。

「分かりました。皆でいきましょう。」

ハルのこの発言に、モニカは驚きが隠せなかった。

「ハルっ!!あんた正気なのっ?!」
「この人たちの言うことを信じましょう。それに、これ以上被害者を出す必要はありません。」
「・・・。」

そう言い、ハルたちは弓使いについていった。

ールディブリアム 地球防衛本部ー
そこには、待ち構えるかのようにフリスがいた。

「ハル、きたね。」
「私に何か話があるらしいですね。」
「そうなの。ちょっと聞いて欲しいの。」
「もし、何か攻撃する意識があるなら、私たちの斬賊がこの本部を爆発させます。」
「大丈夫よ。私を信じて。」

そうして、フリスはハルと話した。

「つまり、弓使いたちと盗賊たちで同盟を組もうと・・・?」
「そうなの、そうすれば争いをする必要がなくなじゃない。」
「私は構いませんが。」
「じゃ、そうしましょう!!」

そうして、フリスは盗賊たちに謝罪をし、盗弓戦争が終わり、盗弓同盟が結ばれた。

一向そのころ、カシムたちは・・・。
by cicada0117 | 2006-10-30 00:12 | 挑戦者たち
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小説の紹介

1.挑戦者たち
メイプルストーリーの世界は四職で成り立っていますが、もし、この四職が互いの潰しあっていたらどうなるんでしょうか?
はじめての作品です。
話は終わりました。

2.楓物語
「挑戦者たち」の世界の後の話です。
モンスターばかり狩っている今のメイプルストーリーですが、狩場を確保するために放置してる人などをMPKする人や、初心者の弱い人がくるとMPKする人がいるということがあります。それに、最近ギルド対抗戦としてギルドクエストが出てきたので、プレイヤー同士の戦い・・・PvPだったら、こんな感じだろうということを考えて、作りました。主に会話をメインとして書いているので、会話がとても多いです。
現在進行中です。
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